▲ 『第22回手塚治虫文化賞贈呈式』 ©JPNews
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6月7日『第22回手塚治虫文化賞贈呈式』が、都内で開催された。贈呈式前に、『大家さんと僕』で『短編賞』を受賞した、お笑いコンビ・カラテカの矢部太郎が、作中に登場する先輩芸人のモデルでもある板尾創路、ほんこん、石田靖、庄司智春らの応援を受けて取材会に登壇。矢部は「マンガ大賞の神様の賞を受賞させていただいて大変光栄です。」と緊張の面持ちで挨拶するも、先輩たちに、作中の台詞に「盗作やないか。事務所どこや。」と突っ込まれたり、今回の快挙も「これが頂点なんで、後は落ちるだけ」などと冷やかされたり、将来映画化されるとしたら大家さんの役はとの質問に「ものすごいゆっくりしゃべる黒柳徹子さん」とコメントした時も「無理やな」と、ばっさり。20分以上にわたって、いじれれまくりの会見だったが、矢部は「芸能生活ではありえなかったくらいほめていただいて。大家さんにも『ご立派になられましたね。』と言っていただきました。大家さんやこういった(先輩芸人)方々がいらしてくださって、芸人やってたのでこのマンガが描けたので。応援してくださったみなさんありがとうございました。これからもよろしくお願いします。」と先輩芸人の手荒い全身全霊の祝福にお礼の言葉を述べ、会見終了後には涙を堪える様子をみせていた。授賞式では涙を隠さず「恐れおおいことを言わせていただきますと、手塚先生は有名になられても若い作家の作品を読んで嫉妬することがあったとお聞きして、僕も手塚先生に本を読んでいただいてほんの少しだけでも嫉妬してくれたら嬉しいなと思います。僕は38歳でマンガを描き始めて。38歳でマンガ家になると言ったら普通みんな全力で止めると思うんですけど、僕のまわりは勧めてくださる方がいて。一番は大家さんがいつも『矢部さんはいいわね。お若くて何でも出来て。これからが楽しみですね。』とおっしゃってくださって、本当に何でも出来る気がして、本当は38歳ですけど、18歳だと思うようにしてきました。お笑い芸人が僕の本業ですけど、人前でしゃべるのが苦手で、うまく言葉にできない気持ちを少しでもマンガに描けたらと思っています。」とスピーチした。選者の里中満智子氏からは「矢部さんはすごい才能があります。なおかつ実力があります。大家(おおや)さんではなくて大家(たいか)になられることを願っています。」と、熱いメッセージを贈られた。
▲ 『第22回手塚治虫文化賞贈呈式』 ©JPNews
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第22回手塚治虫文化賞 マンガ大賞 『ゴールデンカムイ』(集英社)野田サトル 新生賞 板垣巴留 … 擬人化された動物たちを描く『BEASTARS』(秋田書店)の独自の世界観と清新な表現に対して 短編賞 『大家さんと僕』(新潮社)矢部太郎 特別賞 ちばてつや…18年ぶりの単行本『ひねもすのたり日記』(小学館)刊行と、長年の業績、まんが文化への貢献に対して
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