1月8日(月・祝)、なんばグランド花月にて、『第三回 上方漫才協会大賞』が、開催された。大阪のお笑い芸能文化の継承と発展を目指し、漫才師を育成・サポートしている上方漫才協会が主催するこの賞では、第一回にアインシュタイン、第二回に吉田たちが大賞を受賞。受賞後は、舞台やメディアへとさらに活動の場を広げて、大きくステップアップできる。3回目となる今年は、東京のヨシモト∞ホールを拠点に活動する芸人たちも参戦し『THE W』で優勝を勝ち取ったゆりやんレトリィバァや『M-1グランプリ2017』ファイナリストのさや香、ミキ、ゆにばーすら、東西の精鋭が大賞にノミネート。さらに、霜降り明星、さや香、コウテイ、ゆにばーす、やさしいズ、ラフレクランの6組が新人賞を争った。上方漫才協会会長の中田カウスは「3回目を迎えましたが、今年も豊作ですね。」と手応えを語るとともに「昨年の春に、上方漫才協会TOKYOを発足しました。東京にも優秀な子たちがたくさんいるので、今年はここで競い合っていただくことになった。」と、話した。各賞にノミネートされた芸人たちが大集合して盛り上がる中、受賞者の発表が行われた。昨年メディアを中心に話題となり、上方漫才の発展に貢献した芸人に贈られる『話題賞』には、事前審査会で決定している、東京から参戦のニューヨーク。トロフィーを授与された嶋佐は「大阪のお客さんはあったかいイメージがあって、本当にありがたい。」と、笑顔で拍手に応えた。そして「今年はこの賞もいただいたし、いろんな賞レースで優勝を目指して頑張りたい。」と、活躍を誓った。舞台衣装やヘアスタイル、所作など舞台でのコーディネイト全般にすぐれた芸人が選ばれる『トータルコーディネイト部門賞』に選ばれたのは、戎、十手リンジン、おかずクラブの3組。レッドカーペットをランウェイに見立ててウォーキングし、客席からは大歓声が上がった。ネタの台本や表現方法など、文芸部の視点で特に優れている芸人に贈られる『文芸部門賞』には、さや香、プリマ旦那、てんしとあくまが選出された。カウスは「3組とも想像力が豊か。ゆえに、みんなと違うネタが作れるし、作ったネタを表現できる」と選出の理由を述べた。『新人賞』は、芸歴7年目以下の芸人のなかから、昨年のネタバトルの成績をもとに6組が選定され、その中から、ゆにばーすが受賞した。新田支配人は「今年、東京からも(芸人たちが)来たということが、大阪の若手にとってもすごく刺激になった。去年以上にネタの幅が広がり、選ぶのが難しかった。審査員みんなの評価が高かったのが、ゆにばーす。」と説明した。大賞候補は、ノミネート55組の中から最終ノミネートされた、よしもと漫才劇場から、トット、祇園、霜降り明星、ミキ、ゆりやんレトリィバァ。よしもと∞ホールから、相席スタート、おかずクラブ、ニューヨーク、横澤夏子、ラフレクランの10組。この中から、栄えある『第三回上方漫才協会大賞』に輝いたのは、トット。ふたりは「ありがとうございます。」と、感無量の面持ちで、上方漫才協会名誉会長である、吉本興業・吉野伊佐男会長からトロフィーを受け取った。カウスは「やっとここまで来ましたね。非常にバランスのとれたコンビ。」と、お祝いの言葉を贈った。そのうえで「そろそろ衣装を変えてもいいんじゃないか。あまり続くと衣装じゃなく制服になる。それはそれでいいし、これをきっかけに普通にスーツを着ることがあってもいいと思う。」と、提案した。さらに、昨年の活躍がめざましかった、ゆりやんレトリィバァには『特別賞』が贈られた。最後にカウスが「僕は、新人賞を獲ってから、上方漫才大賞を獲るまで20年かかりました。その悔しさが足腰を鍛えてくれた。次から次へと人気者が出てくるし、まだまだ伸びしろがある。来年、再来年と上方漫才協会大賞を続けられることを祈っておりますし、上方漫才がもっともっと発展できるようご協力をいただきたいと思います。」と、挨拶した。
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