原爆投下から65年が経ち、太平洋のビキニ環礁で1945年、米国の水爆実験によ り被爆した遠洋マグロ漁船「第五福竜丸」を保存する 江東区の東京都立福竜丸展示館で31日、広島で被爆した被爆ピアノによるコ ンサートが初めて行われた。
被爆ピアノはピアノ調律師の矢川光則(57)さんが、修復 した4台のうちの1台で、爆心地から2.6キロの千田町(広島市中区)民家で被爆したもの。矢川さんは、これらの被爆ピアノを使い、全国各地で 演奏会を行っている。
演奏会では原爆に関する詩を交えながらピアニストの寺嶋陸也(45)さん、大学院生の入川舜(23)さん、幼稚園児の 臼井友香さん(6)の3人がドビュッシーやバッハなどの曲を 披露、約150人の聴衆が被爆ピアノの調べに耳を傾けた。
第五福竜丸の元乗組員、大石又七(76)さんは「広島の 被爆者の苦しみや思いを、このピアノが奏でてくれる」と話した。
主催者の矢川さんは今年9月には同時多発テロのあったニューヨークで被爆ピ アノによるコンサートを企画しているという。
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