日本プロ野球が開幕、同じ3月中にはJリーグも開幕した。だが日本のスポーツマスコミには2月末のバンクーバー五輪、金ヨナ・浅田真央の女子フィギュア対決の余熱がくすぶるようにまだ残っている。それくらい日韓両国民を熱くさせる戦いだった。
こんなふうに思うのも、スポーツ紙の顔でもある1面トップの選択に現在、迷いが出ているからだ。
五輪中は競技本番前から浅田真央の動向を伝えていれば良かったが、今は各紙とも1面で扱う話題が見つけにくい上にインパクトが弱い。プロ野球では、人気のルーキー雄星(菊池雄星、西武)へ今年は流れが傾いていたが、残念ながら開幕1軍は成らなかった。
国内野球の話題がいまいちパンチ力不足もあって、今年もまたメジャーリーグのイチロー、松井に話題をとられる格好になった。日本の野球が開幕しているのに1面の話題が海の向こうの野球では寂しさをぬぐえない。
スポーツ紙には「1面の顔」という存在があり、その人ならくしゃみを1つしただけで、1面を飾るスーパースターがいたものだ。いわゆる国民的大スターというやつだ。
例えば強かった時代の巨人・長島監督、大相撲では若花田、貴花田時代の若貴兄弟。最近では横綱・朝青龍。ただ彼は事件、騒動を巻き起こすヒールの面白さだったが…。
それに比べると今は小粒になってしまったのか。理由の1つに1面候補スターの海外流出がある。野球では前記のイチロー、松井。サッカーでは今年横浜に復帰したが中村俊輔も長らく欧州にいた。
今年の南アフリカW杯では話題の主になりそうな日本代表・本田圭佑(CSKAモスクワ)はビッグマウス(大口叩き)もあって、もしJリーグでプレーしていたら、毎日のように1面だったかもしれないが…。
いずれにしても日本での芸能活動を再開させる沢尻エリカが1面になった日もあったのと対照的に、スポーツの確実な1面スター候補に欠けている今の状況がある。
(スポーツ紙・覆面デスク)
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